いわて車いすフレンズ
Volunteer Activity by Presenting Asian People
with Repaired Wheelchair in Iwate



▲いわて車いすフレンズのロゴマーク ▲岩手大学のロゴマーク,がんちゃん

いわて車いすフレンズとは?
 

▲いわて車いすフレンズのボランティアリレー

 いわて車いすフレンズとは岩手県社会福祉協議会様の事業の1つで,岩手県内で棄てられる運命にある壊れた車いすを修理し,車いすなどの福祉機器が不足していたり高価なために買うことの難しいアジアの人々に贈ろうというボランティア活動です.

 岩手大学福祉システム工学科では,学生実験の1テーマとして車いすを分解・修理・組立てており,車いすの構造や介助方法について力学や人間工学などの工学的側面から学習しています.
 
修理ボランティアとは?
 
 故障したりして利用されなくなった県内の車いすを,岩手県内の工業高校の生徒や岩手大学学生が修理・整備するボランティア活動です.各学校での取組み方は様々ですが,岩手大学では前述の通り福祉システム工学科の学生実験の一環として活動しています.
 
輸送ボランティアとは?
 

 ▲2003年9月に学会出席のため台湾へ行ったので,輸送ボランティアを体験しました

 本来,荷物を海外へ輸送しようとすると車いす1台(15〜20kg)で6〜7万円かかってしまいます.そこで,いわて車いすフレンズでは航空会社が旅行者の手荷物を一定重量まで無料で運ばれることに着目し,輸送ボランティアとしてアジアへ旅行される方に車いすの輸送を依頼しています.無料で運べる手荷物の制限重量は航空会社によって異なりますが,エコノミーでおおむね20〜30kgのようです.

 複数名で同じ便を利用する場合,航空会社のカウンタで一緒に手荷物を預ければ余剰重量を足し合わせることができます.例えば,1人ではあと5kgで制限重量に達してしまうとしても,そのような人が4人ほど集まれば,1台の車いすが輸送可能になるということです.

 空港までは宅配便にて届けますので,宅配便のカウンタで車いすを受け取って頂き航空会社のカウンタへ手荷物として預けて下さい.現地(アジア諸国)の空港には車いすを受取る現地コーディネータの方に待機して頂きますので,手荷物引渡場で手荷物とともに車いすを受け取り,コーディネータにお渡し下さい.したがって,車いすを直接搬送するのは20分程度ですし,キャスタが付いているので押して運んで頂ければさほど負担にもなりません.アジアへ渡航される方をご存知でしたら,下記問合せ先までご連絡下さい.

 私自身2003年9月に学会で台湾へ行った際に輸送ボランティアを体験しました.ただし,私は時間に余裕があり台湾の福祉を視察したいと考えていたので,現地コーディネータの方と一緒に障碍児施設まで車いすを届けました.上の写真は,施設のオーナの胡さん(左写真)と職員,入所の方(右写真).詳細は「我的台湾旅行」へ.
 
●現地コーディネータが確保されており輸送可能な国および地域
ネパール,インドネシア,ベトナム,マレーシア,台湾,タイ,韓国,フィリピン,カンボジア,モンゴル,スリランカ,タンザニア
 
活動実績 (2003年度)
 
●輸送台数
44台 (2004年3月23日現在)
●輸送先
アジア:ネパール,インドネシア,ベトナム,マレーシア,台湾,タイ
アフリカ:タンザニア
 
お問合せ
 
いわて車いすフレンズHP
http://www.iwate-shakyo.or.jp/friends/
 
岩手大学工学部福祉システム工学科 助教
小山 猛
koyama@iwate-u.ac.jp
Tel/Fax:019-621-6291
URL:http://www.wel.iwate-u.ac.jp/fukushi/staff/koyama/