DMEM培地の調整
1) 我々の研究室ではナカライHigh Glucose DMEM(ナカライ: 08459-06)がスタンダードとなっている。DMEMにもlow glucoseなど様々な種類があるので、要注意。
2) 液体のDEMEM培地500mlにあらかじめ4℃で解凍した血清、50mlを加える。これらは全て安全キャビネットもしくは細胞培養フード内での操作。
3) 抗生物質(ナカライ: 02892-54)5mlを加える。抗生物質の主な内容はストレプトマイシン、ペニシリン、アンホテリン(カビ対策)である。東北大学農学研究科のようにクリーン度が高くない建物の場合はアンホテリンまで加えることが必要。それでも雨期にはコンタミが発生することがある。
4) 培地を混合。以下、細胞培養用に使用する(注)。
(注意) 初代培養の場合は特にコンタミが発生しやすい。場合によっては抗生物質を2倍加えたり、一日に2回培地交換することによってコンタミが防ぐことが出来る可能性がある。ともあれ、コンタミが発生すると全ての維持している培養細胞全体(あなたの同僚の細胞にも)広がる可能性がある。初代培養は特に注意が必要。抗生物質はある程度カビやバクテリアなどの増殖を防ぐが、完全に駆逐できるわけではない。ベンチ、CO2インキュベーター内、操作者の手洗いなど日頃の清掃やメンテナンスは必須。