Feeder細胞作成の手順

 

MEFの準備

(1)凍結してあるMEFwake upする。起こした1mlチューブ1本は2段階で10枚までexpandできる(目安)。最初は1枚もしくは2枚に撒く。不死化等の処理を行なっていないMEFは特に細胞濃度が薄いと増殖能が悪い。


(2) コンフルエントに達した段階で4枚程度にexpandする。


(3) (2)がコンフルエントに達したら、10枚までexpandする。

   このとき、1 dishあたり最低でも1×106/ml程度の細胞濃度を確保すること。


マイトマイシンC処理

(4) (3)がコンフルエントに達したら、DNA合成/細胞分裂を阻害するためのマイトマイシンC処理を行う。


使用する試薬はM0503-2MGSIGMA-ALDRICH®

・バイアルにはマイトマイシンC2mgNaCl 48mgが入っている。

5ml1×PBS(-)で溶解する(→濃度が400μg/mlになる)。

紫色の固形物が生じるので出来るだけ溶かすようにする。

溶けたら50mlチューブに移す(使用した余りは凍結保存すれば数回使用可能)。

(5) 各dishに終濃度10μg/ml(プロトコルによって4μg/ml)はになるようにマイトマイシンC溶液を加え、dish 内の培地を混ぜる。2時間15分インキュベーター内で静置する。


(6) 1×PBS(-)で2回洗浄後、DMEM-10FBS培地に戻しインキュベータ           

   ー内で一晩静置する(※一晩置くことでマイトマイシンCによるダメージをややリカバーできる)。


(7) 細胞を1×PBS(-)で洗浄後、PBSを除いてから0.05%トリプシンを1ml加え、インキュベーター内で5分間処理する。

0.05%トリプシン溶液は、0.5%トリプシン-5.3M EDTA(ナカライ: 35556-44,フェノールレッド不含)を1×PBS(-)10倍希釈して使用する。


(8) 15ml or 50mlチューブに細胞溶液を集める。800×g5分間遠心の後、dish1枚分あたりセルバンカー1ml程度で細胞ペレットをsuspendし、クライオチューブで凍結保存する(チューブ1本あたり3×106個程度入るようにする)。