研究においても個人的にユーモアは必要な要素だと思う。何か日本語のダジャレのようなものは国際的にも通じない。できればインターナショナルな知的なユーモアで国際会議でも笑わせてみたいものだ。
写真に出したのは、私が以前からつかっているネタ。卒業研究を専攻されている学生さんたちはもうご存知だと思いますが、分子生物・遺伝学の大手の試薬会社にInvitrogenというのがあります。
私がアメリカにいた時、私が研究会で発表する際、新規のトランスジェニックマウスの新規発現系の図を出し、端にこのロゴを貼付けておいた。聞いていた人のひとりは、「この発現系はかなり有効そうですが、これは市販のものなのですか?」と質問。
私は、「いえいえ、私は研究室ではTomokazu Fukuda, Tomo(トモ)と呼ばれています。うーん、よく、注意して見て下さい。Invitomogen (本当の会社の名前はInvitrogen)と書いてあるでしょう?別の会社ですよ」と返答。
ここでどっと、会場が笑ってくれるとしめたものなのですが、なかなかうまく行きません。アイデアの元をばらすと、私の昔のアメリカのPIがほぼ同じネタ(もちろん別の会社だが、PIの上司の名前を変えて入れていた)で遊んでいたのである。彼の場合はロゴだけではなく、マニュアルまで似せて作成する凝りようだった。
ともあれ、妙な国内の人にしかわからないのではなく、国際的に笑える機転のきいたユーモアの感覚を養いたいものです。
先日、北海道の白い恋人の会社が、吉本興業の面白い恋人を商標権侵害で訴えたとの記事を読みました。これもある意味、ユーモアだと思うのですが、これがわからないというのはとても難しいところです。
笑いというのは、人それぞれですから...との台詞がある映画を思い出しました。