先日、以前に研究助成を頂いた財団の方々が農学研究科を訪問される機会があった。その財団から助成頂いた時期は、東北・東日本大震災に大学が被災した時期とも重なり、私にとっては大変感慨深い研究助成でありました。以前に記載したように、ここの農学研究科は大変建物が古い(汚いともいう)上に、私の研究室は狭く、財団の偉い方々にご訪問して頂ける現状ではない。財団の方々からご連絡が会った時には、よっぽど何か理由をつけてお断りしようかとも考えた。しかし覚悟を決めてご訪問頂くしかない、いくら研究室が狭くて汚くても現実を見て頂くより他はないと腹を決めた。訪問された理事長、理事、財団の方々は昨今にはない、あまりの古いキャンパスと研究科の建物に驚いておられた様子であった。私の研究室に関しては、大変狭いところで努力して効率的にやっておられる様に感心致しましたとお褒め(私は汗がだらだらです)を頂いた。
その後、私が福島で行っている活動を紹介させて頂き、2-3時間にわたるご訪問は終わりを迎えた。何とも偉い方々をお迎えするにはここの研究科では大変だ。我々は農学キャンパスの現状を真摯に受け止め、何とか立派に移転をしなければならないと思った。早期の移転を実現し、ちゃんとお客様をお迎えできる建物が必要であると感じた。このままでは農学部は東北大学の他の学部と比べて余りにも情けない。
写真は現在、実験に使用している培養細胞用の培地。4種類もあるのでこっちは混乱しそうで大変だ。