カーボンナノチューブ
カーボンナノチューブは、炭素から成る1原子層のシートを卷いた、直径がわずか数ナノメートルの円筒です。ここで、1ナノメートルは10億分の1メートルです。巻き方のわずかな違いに応じて、金属か半導体になります。ナノメートルスケールの物質の生成過程では物質同士は集合する傾向がありますが、カーボンナノチューブもしばしば多数のチューブが入れ子になった多層チューブや束になります。カーボンナノチューブは優れた電気・熱・力学的性質を持っており、多くの分野でその活躍が期待されています。

単層カーボンナノチューブ(左)と多層カーボンナノチューブ(右)の模式図。
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