「第2回数学教材研究会」
日時 平成22年3月19日(金) 2時より
場所 秋田高専 テクノセンター
1. 2時〜2時30分
「1階線型常微分方程式を教えてみて」
吉井
洋二 秋田高専 自然科学系 教授
本校では3年前半で微分方程式初歩を教える。今回は内容を絞って、1階線型常微分方程式を教えて気づいたことを発表したい。できれば皆さんの意見や経験談を聞かせて頂ければと思っている。 発表資料
注) ここで、定数変化法による解法を提案するが、昨年から新たに使用した教科書(大日本図書)ではこの方法が採用されている。2. 2時30分〜3時20分(質疑応答10分)
「1階線形偏微分方程式の特性曲線法とその教材化」
嶋野
和史 秋田高専 自然科学系 講師
偏
微分方程式の解の求め方として、フーリエの方法が度々用いられる。これは熱伝導方程式、波動方程式については非常に効力を発揮する。しかし、最適制御問題
でよく現れる1階偏微分方程式では、フーリエの方法で解くのは非常に困難であり、こちらでは、ラグランジュの特性曲線法を用いるのが一般的である。この講
演では、ラグランジュの特性曲線法を紹介し、常微分方程式の初等解法だけで解けるという、高専生にとって適した教材であることを提案する。 参考文献
休憩(10分)
3. 3時30分〜4時20分(質疑応答10分)
「電磁気学におけるベクトル解析の取扱いとその教授法の検討」
坂本 文人 秋田高専 電気情報工学科 助教
物理学においては,自然現象を理解するために数学を道具として多用する.特にベクトル解析は物体の運動や場の記述に用いられ,ニュートン力学のみならず流体力学や電磁気学において頻繁に登場する.本発表においては,生産システム工学専攻1学年において開講している「電気磁気学特論」において,ベクトル解析(特にストークスの定理やガウスの定理)をどのように取扱っているか,また学生が物理学を学ぶ上で,ベクトル解析の難解な点等,学生の意見も取り入れつつ,数学教材の研究対象として提案したい. 発表資料
4. 4時20分〜5時頃まで
全体を通して、今後の課題、討論、交流等、そして閉会